2001年12月22日(落成直前) |
日本橋川にかかる現時点で最新の橋。JR飯田町貨物駅跡地の再開発プロジェクト「飯田町アイガーデン エア」の施工に伴って、その敷地と水道橋方面をつなぐかたちで新たにかけられた歩行者専用橋。
「あいあい」という少々気恥ずかしい名は「飯田町」「飯田橋」のイニシャルにちなみ、あわせて「和気アイアイ」の願いをこめて「I・I」……ということで、地元の投票で決まったそうだ。
地元の人が満足なら別にいいんだけども、神田川最新の「神田ふれあい橋」とあわせ、どうも発想が「いまどきのステレオタイプ」という感じで少しなさけない。もうちょっと何とかならなかったのかというのが正直な感想だ。
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丸ビル、六本木ヒルズ、汐留シオサイト……都心の再開発があちこちで進む中ではいまひとつ目だたない存在だが、おかげでどのお店も比較的すいている半面 でグレードは高め。個人的には特に3階のタイレストラン「沌(THONG)」が気に入って、すでに2回行ってきた(^^;。
オープンエアのテラスでのんびりエスニック料理が楽しめる……というそのお店の構造からして、他ではなかなか得がたい存在だ。
新飯田橋、それとも新板橋?
「江戸明治東京重ね地図」によれば、明治40年時点では現「あいあい橋」の位置に「新板橋」という橋が記載されている。
一方、昭和10年代の地図にはやはり同じ位置に橋があり、こちらは「新飯田橋」の名が見られる。
この新飯田橋は木橋だったようで、戦災で焼けて以来再架橋されないままとなり、平成に至ってようやく地元住民の要望で「あいあい橋」としてよみがえった、といういきさつがあったようだ。
橋の名前が時代につれて変化するのはよくあることだが、 「しんいいだばし」と「しんいたばし」では読み方が似ていることや周囲の地名から考えれば、当初から「新飯田橋」であったのを明治の地図の編纂者が聞き違えたのかもしれない。